Good afternoon

基本的に乃木坂について書いていくつもりです。自分の言葉に責任を持つ気が毛頭ない人たちが中の人をしており、それが複数名います。ご容赦ください。

おすすめの10冊

恥ずかしながら自分はそれまでの人生で勉強というものをろくにしてきておらず、奇跡的に大学に受かってしまってから随分と苦労することが多かった。他の人が当たり前に知っていることを知らない。常識がない。文章が読めない。というわけで色々な本に手を出したりしまくって何とかここまでやってきたわけだ。

そんな自分が、「今思えばこの10冊くらいをこの順番で読んだら効率よく賢くなれるな」と思ったものを並べてみたいと思う。あくまで個人的なリストなのであまり参考にしすぎないように。参考にする人がそもそも読んでいるかは置くとして。

 

①『マンキュー経済学入門』
とりあえず一冊目はこれだと思う。ちなみに書いているのはマンキューさん。この手の経済学の教科書は実は数式をほとんど使っておらず、文章で全部説明している。「読めば分かる、読め」、こういう姿勢だ。僕はこういう姿勢が大好きなのでとにかく読んだ。なにせ文章で全部説明してあるから分厚い。この本を最初に読んだ時は、イントロっぽい感じも含めて結構ワクワクした。ワクワクも含めてまずこれ。

 

②川西諭『ゲーム理論の思考法』
この本はたしか前も紹介したけれど、相互依存的な状況での戦略的な行動みたいなことを考えるのは頭の体操的にグッド。文章も平易だしね。でも今ならもっとナイスなイントロ本はいっぱいあると思う(なにせ古い本だし)。統計学で『完全独習 統計学』みたいな本もあり、そういうのを読むのもナイス。

 

③『政治学有斐閣new liberal arts selection
この教科書は上2つの流れで読むと良いと思う。rationalなアプローチを意識して書かれており、かつ網羅性も高い。絶対におすすめ。ちなみにこの教科書で一番つまんないなと思ったのが福祉国家の章で、そんな自分が後に福祉政治の研究で大学院とかに行ったんだから人生はわからん(向いていたとは思わないけれど)。

 

④『丸山眞男セレクション』
この本はこれまでの流れとはちょっと違って、どちらかというと政治センスを磨くための本という感じになる。そういえば前にも紹介したっけ。『政治的判断』はみんな読んだ方がいい。ちなみになだいなだ『権威と権力』も併せておすすめ。対話形式、読みやすい

 

⑤『現代政治理論』有斐閣アルマ
⑥『政治過程論』有斐閣アルマ
この辺は上の教科書から次のステップへ、という感じ。⑥については有斐閣ストゥディアから『政治経済学』なんてのが出てたり、あとちょっと上級者向けかもしれないけど『コレーク政策研究』みたいな本もあったりする。他には『公共政策学の基礎』とか。まあ趣味に応じて色々読むのが良いんじゃないかと思うけど、とりあえずここでは当時自分が読んで楽しかったものを2つ。

 

⑦『ヨーロッパのデモクラシー』
⑧『現代日本政治入門』
他の国と自分の国シリーズということでざっとこの2つ。⑦はこれで間違いないと思うけど自分が読んだ時には第一版で今は第二版が出ているらしい。日本も含めて『福祉政治史』も読み込めばナイスな一冊です。⑧については色々あるので何となく印象に残っているこの本にしてみました。結構なんでもいいとは思います。戦後史を知らんって人(当時の自分)はとりあえず半藤一利の『昭和史』だっけ、これの下巻が戦後編になっているのでこの辺を読んでみるのがいいんじゃないでしょーか。ストーリーあって面白いです。あと岩波新書の『戦後政治史』なんかもベストセラーですよね。最近だと中公新書から『戦後日本政治史』なんてのが出てますね。戦後日本政治についてはいろんな人が色々言っているので、とりあえず信頼できる一冊を信じ切って読み込むのがいいと思います。間違ってもアホなネトウヨ本とかにはまらないよーに。

 

⑨『フェミニズム政治学
トピックに幅を持たせていくにはこういう本が良いですよね。分厚くて最初何言ってるか訳わからなかったんですが読みまくってるうちにちょっとずつ理解できていったのかな、って感じの本。こういう理論系の本が個人的には好きで、他には『対話の倫理』とか『政治と情念』『代表制という思想』とか、まあ挙げたらきりがないんでとりあえずこの辺で。ちなみに『代表制という思想』は好き嫌いが分かれる本ですが僕は好きです。くらっちゃいました。エリート主義的な本だと言われればその通りではあるんでしょーけど。

 

⑩『老い衰えることの発見』
ここまでテキトーに紹介してきて(テキトーなので10超えてるし)最後は何にしようかなーと思いこれにしました。社会学での「政治」イメージって割と独自のものがあり(フェミニズム政治学や権威と権力にも似たところはあるかも)、思考の幅を広げるにはナイスかなと思いここに入れました。他には栗原彬『「存在」の表れの政治』とかですかね。この本はめっちゃくらいました。ちなみに中の一部はciniiとかにあったりもするので(今は知らん)調べてみてください。

 

 

あーー当時の自分にこのリストを教えてあげたいって感じのリストになったと思います。まあ趣味全開ですけどね。ちなみに他には『あの人と和解する』『精神科医が教える聴く技術』とか、上にあげたものとはまた毛色の違うブツもあったり、そもそも当時は平和学とかが面白くてそういう本を読んだりしていたので、今回は政治学っぽいのが多くなりましたが、他にも当時の自分に教えてあげたい本はいっぱいです。っていうかこのリスト国際政治学弱いな。あと途中からですます調になってますね。

まあ難しいですよね。効率的に学びたい気持ちはある一方で、結局あれこれ読みまくって得た結論としてこういうリストが出てきたりもするわけで。個人的に経済学の教科書の発想ってやっぱり好きで、「これ読めばいけるから、とりあえず全部読め、全部書いてあるから」みたいなのがあるんですよね。でも他の文系分野ってわりかし読む本は自由に選びいみたいなところがある感じがして(社会学だったらプロ倫が必読くらいなのかしら)、でもそれは結構学ぶ側にとって負担なのではとも思うのです。

というわけで、誰の役に立つかは知らんし、多分誰の役にも立たないけど、マイ素早く賢くなるための10冊って感じです。ではでは