Good afternoon

基本的に乃木坂について書いていくつもりです。自分の言葉に責任を持つ気が毛頭ない人たちが中の人をしており、それが複数名います。ご容赦ください。

どうして自分は政治学だったんでしょーね

と、いうことを考えてみた。理由は色々あると思う。

まず経済学と政治学をなぜか対比で考えていた。経済学をやっていた人が身近にいたのでなら政治学、みたいな。あ、そうか。政治経済って科目があったからかもしれない。これ法経済って科目だったら自分法律学に行ってたかもしれないですね。

ワンピースの影響もあるかも。高校生くらいの自分は国際連合の存在は知っていて(えらい!)、それは要するに世界政府みたいなものだと思ってた(残念)。だからそいつらを何とかしちゃえばとりあえず世界平和、みたいな。なんて頭の悪い高校生。でもまあそんなもんか。いやそんなことないわ。でもそういう感じで政治を気にしていたのはあるのかもしれない。

大学に入って丸山眞男のことをよく聞かされていて、実際に読んでハマったのは大きいと思う。文体が良かった。あと授業が理路整然としていて面白かった先生が政治学者だったのもあると思う。なぜか仲の良かった先輩とかも政治学をやったりしていた。3.11以降の日本は政治が色々と問題になっていた。周りがあまり勉強をする人たちでもなかったのと、ごく一部の勉強するタイプの人たちは哲学とかだったので政治学の知識で比較優位を持てていた面もある。

でもこれって結局政治学をやり始める理由にはなっても、そこに入り込んでいく理由にはなってない。もしかしたら実際に自分は政治学に入っていなかったのかもしれない。大学院の最初の方とかは図書館の家族コーナーとか行きまくっていてあれ俺の研究科ってどこだっけってなってたし。でも最終的には政治学コーナーに結構行っていた。まあそれが必要だったからなんだけど。

自分が面白いと思った本。向山恭一『対話の倫理』。あれ何が面白かったんだろう。というのも当時は読んでて全然わからなかったからだ。特にマルクス主義っぽい話の章。一通りそこら辺を勉強してようやくやばさに気づいた。エモい本だった。政治学は未来に常に可能性を残すテンションの高さがどこかにある。自分は結構エモい人間なのかもしれない。

フェミニズム政治学』。聴講したゼミで最初に読んだ本で何が何だかさっぱりわからなかった。大学院で再読してようやく「さわり」をつかめたと思う。でも公私の区別みたいなところとか、リベラリズムの理屈とか、そういうのは直感的にその時に入っていたのだと思う。たぶん。

『女性のいない民主主義』。理屈抜きで面白かった。きちんと政治過程論の議論が入っていて、それは自分が勉強していたところでもあった。既知の物を確認できるのはやはり楽しい。

『公衆とその諸問題』。これを最初に読んだ時はまあ上がった。ものすごく直感的に入ってきた。自分という感覚、身体一つから世界を広げていって構想する国家論みたいな感じがして、まあこれがプラグマティズムとの出会いでもあったのだけど、当時自分は栗原彬にもはまっていたから、かなりぐっとくるものがあった。

『リアル・デモクラシー』の宮本太郎章。結構保守的な内容でフィットした。個人的にテンションの高い人は苦手なのでこの手の議論には「わかるー」となった。経路依存性とかを強く気にするようになったのもこの頃だったかな。今の自分の持ち物を気にしないことには前に進めない。

有斐閣アルマの『政治過程論』。古い本だけどめっちゃ面白かった。何が面白かったのかはよくわからないけれど、政治を理屈で語り尽くそうというところが好きだったのかもしれない。そういえば岩田規久男さんのミクロ経済学の教科書も面白かった。最小限の数学で(全く使わないわけではないのが良い)しっかり理屈で説明してくれて図書館でテンション爆上げしていた記憶がある。数学を全く使わないマンキューも初読でやばかった記憶。

岡真里さんの『記憶/物語』、やばかったですね。文学で叩き潰しにきている感。くらいました。感想うっすいな。ごめんなさいこれは私の読解力&記憶力のなさ故です。

 

、、、と、色々挙げてみたけれど、結局自分の軸ってなんなんでしょーね。世界を変えること、あるいは変わっていくことには興味あるけど、でも経路依存っぽい感じなんでしょーか。よくニュースとかをみていて、自分は保守的な人間(悪く言えばつまらない人間)なんだなと思うこと多いし。やっぱり今いる日常を愛したいんですよね。でもその日常の中で傷ついている人もいるわけで。あともう一つの軸としては文体と理路整然みたいなとこなんでしょーね。文章できちんと説明されているっていうところ。違うな、「おさまっている」感というか。別に全ての伏線とかが回収されなくてもいいんですよ。ただちゃんと枠内に入っているというか。きちんと順序をもって。ああはい、私A型です。そして物語性はやっぱり大事にしたいのかもしれない。ある種のエモさとか。さっきの順序どうこうの話でもありますね。それとプラグマティズムみたいな肉感のある話とか。

政治学、こうしてみると、ハマるのも分かりますね。社会学じゃなかったのは不思議でもあるけれど、多分君は世の中を斜めから見るフリをし続けて、でも世の中を諦めきれない、自分の肉感とか大切な人の感性を尊重しながら、まあそういう感じなんでしょうね。それでもやっぱりフェアな世界は求めていきたいですよ、みたいな。こういう人結構いるんじゃないんですかね。現実政治に興味ゼロの政治学とか、めっちゃ面白そうじゃないですか?

 

あっこれは追記なんですがゲーム理論はやっぱり外せないですね。相手の内奥を理解しないことには戦略もへったくれもない。そこを踏まえた上でないとわかったとは言えないところ、あると思います。こうしてみると自分、嫌な奴ですね。ルフィみたいな主人公にはなれないんでしょう。ざんねん。あーそうそう面白いのが繰り返しゲームの話で、相互不信に陥ってる同士も意思疎通できている状態なら均衡が変わってくるみたいな話があるんですよね。相手のことなんて実際よくわからないし難しい。でも探り探りの内に均衡が変わってくる。関係性のなかで行き着く場所が変わってくる。あるあるですよね。よく知り合った連中だったら忖度って結構できるじゃないですか。あいつはこう動くだろうな、こうしたいだろうな、なら自分はこう動くか、みたいな。この人はこういう愚痴を言っている、この人のキャラ的にこの人の口ぶりからここまでは正しくてここら辺は誤解入ってるかも、ならこういう助言が役に立つかも、とか。