Good afternoon

基本的に乃木坂について書いていくつもりです。自分の言葉に責任を持つ気が毛頭ない人たちが中の人をしており、それが複数名います。ご容赦ください。

歳をとることについて

この前、会社で新卒入社した人たちが集まる会(一応フォローアップ研修ということになっている)があった。一応自分も新卒入社の枠だったので参加した。

内容自体は別にそんなに面白くはなかった。というか、何を話せばいいんだろう、というのが皆の実感だったと思う。知らない人も多いしね。喫煙所での会話の方が盛り上がっていた。人は何かを挟んだ方が往々にして会話を進めることができる。

さて、実は新卒メンバーズの中でも僕は一番歳上だった。他は20代前半とかが多く、僕の同期とかも結構やめていた。そして僕が話を聞いてて思ったのが、悩みの質が違う、ということだった。

別に僕の悩みの方が高貴だぜえ?みたいは話ではない。たとえば残業が多かったり不安定な勤務だと僕にとっては困る。なぜなら結婚とか子育てとかをどうしても意識してしまうからだ。他方で彼らにとってそれが困るのは、もちろんプライベートな時間が削がれることだったり、単純に疲れるとか、そういうところになってくる。どちらも似ているようで微妙に違う。

これは単純な年齢の層の違いによる悩みの違いだと思う。まあもちろん20代前半でも僕と似た悩みをもつ人は多いだろうけれど、まあ同じ会社の新卒メンバーということもあってか、わかりやすく年齢で違いが出た面があったのかもしれない。

 

研修より盛り上がった喫煙所トークで、20代前半の子から、職場で「若いから大丈夫だよ」みたいに言われるのがむかつく、という話を聞いた。僕も同じくらいの時にそういう言葉にむかついていたんだよね、と返した。若いから何だよ、お前もがんばれよ、そして俺はお前みたいなくたびれたことを言う大人にはならないぞ、と思ったものだ。

実際には、僕は似たようなことを見事に言っているくたびれた大人になっている。家系だってもう昔のようにスープまで飲み干せない。いずれ「味濃いめ油多め」もできなくなるだろう。

順当に歳をとっている。

他方で僕の心には、まだ17歳くらいの、いきがって体力もあり、家系はスープまで飲み干さなければならないという宗教に入っている、そんな僕自身がまだいる。なんなら小学校2年生くらいの自分もいたりする。そういう奴らがたまに調子に乗って、現在31歳の僕に、初めて入った家系で中盛を頼ませたりする。そして僕は深く後悔する。

 

そういえば初対面なのに僕に思いっきりタメ口をきいてきた人がいた。新卒の人たちの取りまとめ役的のようだった。誰だお前、舐めるなよ、と思う一方で(言い訳じゃないけれど、17歳のいきりボーイでなくても、初対面の人から思いっきりタメ口を使われたらさすがに「君は誰だい?」とはなると思う)、別にどうとも思わない自分もいた。タメ口をつかわれたくらいでいちいちどうこう思うのもねえ。そしたら何と僕と同い年だったことが発覚、その人は多分僕のことを歳下だと思って接してきたわけだから、ちょっとだけやりづらそうだった。ごめんね。

色々な感情が僕のなかにあった。そういう感情の選択肢が増えていくことは、ひょっとしたら歳をとることの良い面なのかもしれない。

単純に歳をとることそのものが与えるものもあると最近思ってきた。もちろん、単純に歳をとったって意味はない、大事なのはそこに意味と価値を与え経験にすることなのだ、みたいなことはよく言われるし、僕もある程度はそう思う。実際、「目上の人を敬え」という言葉が昔から苦手だった。単に歳とってるから何だよ、みたいな。そういう人のとってくるマウントは実際に苦手だった。でもその人たちは少なくとも僕よりも歳をとっていて、その分色々な景色をみてきて、色々な感情を抱いてきたのだ。

マイナス面だってもちろんある。体力はなくなってくるし、子どもができたら貯金も難しくなるだろうし、変なしがらみも増えてきて、身体が痛んだりする。そうなってくるとダメージの少ない若い人がきっと羨ましく見えてくるのだろう。僕だって小学生とかを見ると「この子たちにはいっぱい未来があるんだろうなあ」とか考えてしまう。

と、30代なりたてボーイの僕が言ったところであまり説得力はないのだろうけれど。他の新卒の人たちは今後どんな人生を歩んでいくんでしょーね。ハッピーであればとても良いと思います。色々な人生があるので、とりあえず生きて、できれば楽しく生きていきたいですね。そして清く正しい老害になりましょう。

 

 

(追記)

ところでなんですが今日久々に天下一品を食べました。僕はどうしてか昔から日高屋天一には偏見があり(あと二郎系)避けてたのですが、元々行こうとしていたところが空いておらず、まあ社会勉強だと思い、近くにあった天一に入ったのです。

結果としては中々悪くなかったです。なんやかんやスープも飲みましたしね。こってりも悪くないなと。歳を取るということは単純に若い頃の偏見から逃れる可能性を含むのだなと思いました。ひょっとしたらいずれ苦手オブ苦手な卵も克服できるのかもしれません。

帰り、少し横になると自分の息が天一まみれだったことに気づきます。あれなんか気持ち悪いな。やっぱ無理だわ、すまん結構俺は若い頃の偏見から逃れたねえやと思ったところまでがワンセット。